2007年7月の活動状況 |
日時:7月16日(祝) 台風一過の晴天
参加:17名
内容:シカ大捜索、マダケ保護状況調査、コナラ実生選抜、植生保護区域選定、貴重植物のスポット保護、 シイタケホダ場の移設など
○シカの個体数調査 島内にいるシカの頭数を数えるために参加者全員で島内大捜査を実施した。
A班:ほこら山から西側3ルート B班:吊り橋下から千年広場3ルート C班:ホテイ岬から千年広場2ルート 千年広場と巨木林エリアに定点観察者4人
a.m10:10,班ごとにスタート地点へ,a.m10:30、各ルート一斉に踏査開始,a.m11:00,調査終了。結果は,目撃,声,足音の記録はなし。ただし,痕跡(おもにフン)は多数確認された。なるべく見落としがないように各コース踏査を行ったが,今日は本当にシカがいなかったのか,それともどこかに潜んでいたのか一頭も発見できなかった。調査方法を改善しながら今後も定期的に個体数調査を実施していきたい。
○動物撮影調査
福島動物班長が6月22日マダケ林に設置したセンサーカメラを7月16日確認の結果、
撮影枚数91枚,うち人間(会員)20枚,シカ7枚,ウサギ19枚が自動撮影されてた。
ニホンジカ |
ニホンジカ |
ノウサギ |
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防護柵外のタケノコを採食中。タケノコをかじって折ったところです。拡大してみたら…角がある!島内で初記録のオスジカです。 |
防護柵外のタケノコを採食中。左のオスジカと同一個体かもしれません。 |
防護柵外の周囲に頻繁に出没しているもよう。タケノコを食害する有力な容疑者です。 (記事・写真とも福島) |
○植生保護区域の選定
巨木林に10×10=100uの方形区の植生保護区域を設け、保護ネットで保護するよう場所の選定を行った。区画Aは昨年伐採し、比較的明るい座標1-14周辺のエリア。区画Bは林床植物の多い座標2-7周辺のエリア。両区域を今後植生保護ネットで保護し対照区域との植生・食害の違いを調査する。
○マダケ保護調査
2007年春のマダケ保護の結果は、防獣ネット内6本、ネット外に6本の12本が、シカ食害を潜り抜けたと思われる。ネット内の6本は若竹であったが、ネット外の6本は高さ数メートルのタケノコ状況でこれから葉を広げて竹になるところであった。比較的遅く出たタケノコは被害を免れたようにも見えるが、さて・・。12本には2007年発生のナンバーをふった。参考までも2006年の発生竹10本を確認したところ、いずれも無事であった。
○シイタケホダ場の修復
栽培きのこ班に力持ち会員の応援を得て、竹林脇ホダ場の転倒ホダ木やネットの竹竿はずれなど修復、防獣ネット取り付け、05年ホダ木と07年ホダ木の位置揃え、ホダ木の天地返しなどに汗を流した。
○貴重植物のスポット保護
生き残った吊り橋近くのツチアケビ(2号)の工事用ネットを撤去し、亀甲金網で保護。このほかササバギンラン、オオカモメヅルも亀甲金網で保護しました。
○コナラ実生選抜
コナラ更新林は、伐採後4年を経て萌芽更新がほぼ全滅したため、実生更新に切り替えた。伐採面積は20m×20mの400uなので、最終的にヘクタール1000本として選抜本数は40本となるが、伐採後4年を経ても、高さ50センチ程度と著しく成長が悪く、光量不足、シカ食害等も考慮してその倍の80本のコナラ実生苗を選抜することとした。コナラ実生苗は小さなものを入れると数百本が生存しているが、成長のよいものを2人一組で10本ずつ選抜し、N01〜NO80の番号札を立てた。
ホダ場修復に汗を流す |
亀甲金網で貴重植生のスポット保護 |
コナラ実生選抜 |
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