2006年7月の活動状況


日時:7月17日(祝) 晴れ 
参加:22人
内容:マダケ林保護網撤去  シカ痕跡調査
 植物調査

○マダケ林保護網撤去(全員作業)
 5月14日と6月18日に取り付けた保護網と支柱・梁を撤去した。撤去作業は約1時間。

 保護網内に今年発生したタケノコ10本が生き残り、保護区域外に発生したタケノコは全滅した。生き残ったタケノコには「2006年発生a宦vの札を取付けた。
 過去2年(04・05年)ともマダケ全滅の事実と併せ考えると、今年のマダケ林保護策にはタケノコ収穫の喜びのみならず、獣害防止のあり方として一定の評価をしたい。

撤去作業は短時間で終了 無事生き残ったマダケにナンバーをふった

○物置改修作業(木工班ほか)
 物置を改修して収納スペースを確保した。屋根はブルーシートながら切妻造りで内部も広く荷物の出し入れが快適になった。

改修なった物置

○シカ痕跡調査(シカ班ほか)
島内を網羅してシカの生息痕跡を調査した。
 前回活動日に確認したシカ上陸地点と思われる祠山北東の湖岸には湖から上陸したと思われるシカの足跡が確認できた。
 糞については、シカ班が島内を吊り橋下で
2箇所,マダケ林近くで1箇所で確認した。祠山北側斜面、スダジイ林区域でも目撃情報あり。
 食痕については、アオキの新芽に多く見られた。フンの量からするとシカは島内に生息しているのではなく、頻繁に対岸と行き来している可能性が高いと推測された。

皮剥ぎ跡



○植物調査(植物班)
巨木林を中心に遊歩道および林内を観察した。
ガンクビソウ(花)、ヤブレガサ(花)、オオバジャノヒゲ(花)、アキノタムラソウ(花)などを確認した。6月18日マダケ林で確認したコクランは、7月6日臨時活動を試みたが既に花期を終え開花写真撮影ができなかった。

ヤブレガサ オオバジャノヒゲ

○きのこ観察(きのこ班ほか)
途中雨が降り出したが多くの会員が参加した。
採取したキノコはその日のうちに千葉中央博物館吹春博士に同定をお願いし、必要に応じて中央博物館の標本に加えられる予定である。
今回の貴重種はカブラテングタケで、東南アジア、沖縄、日本のシイ、カシ林、ブナ帯に発生し、自然の豊かさを特徴づけるきのことのこと。(
7/17吹春博士同定)
7月
8日臨時活動日に採取したテングタケ科、イグチ科を含めると、中央博物館の「千年の森」きのこ標本は既に20種類を超えました。詳細はこちら