2006年6月の活動状況 |
○森林研究センター福島主席研究員の指導により相対照度の測定及び広葉樹整備の研修を行った。
相対照度の実習後に全員集合 | 午後からは広葉樹整備の研修 |
○マダケ林防護柵補修(全員作業)
5月14日設置したマダケ林防護柵に食い破られたと思われる穴が二箇所あり、防護柵内のタケノコも食害を受けていたので防護柵の補修・補強を行った。前回設置した網は網目が約10センチであったが、今回はさらに目の細かい網(約2センチ)を外側から重ねて補強した。
防護網内の被害タケノコ | 高さと裾を補強した | 奥の方は被害がない |
○相対照度測定実習
実習は4班に分かれ、1班は開放地として吊り橋中央で測定、2〜4班が島内に分かれて9カ所の相対照度の測定を行った。最も明るかったのは広場中心で平均32%、次いでコナラ更新試験林が31%、比較的明るいと思われる広葉樹林内が6〜7%、ほかの場所は2〜5%であった。コナラ更新試験林は18〜46%であり、現状ではなんとか萌芽更新可能な明るさと思われる。島内の照度一覧はこちら
相対照度の計測方法 | 開放地は橋の上 |
○シカ痕跡調査(シカ班ほか)
島内を網羅してシカの生息痕跡を調査した。
シカの糞がいたるところに | シカの糞 |
○植物調査(植物班)
イチヤクソウ、キヨスミギボウシ、アブラギリ、などが開花限。オオバノトンボソウ、ヒメヤブランらしい蕾を見かけた。またマダケ林でコクランらしい蕾を観察した。
コクラン(つぼみ) | キヨスミギボウシ | イチヤクソウ |
○野生きのこ調査(きのこ班)
ミネシメジ、ツエタケ、ミヤマザラエミノヒトヨタケのほかに硬質きのこ3種、計6種を確認し、標本を作製した。
○トビの営巣観察記 野鳥班 高橋忠友
6月18日定例活動日、10時丁度島に到着。2羽のヒナが巣の中にうずくまっているのを、皆で確認し一安心。その姿を数人で写真撮影中、突然1羽が立ち上がり、クルット後向きになったと思った瞬間、そのまま静かに巣立ちました、10時15分。まるで私たちの到着を待っていてくれたかのような巣立ちでした。卵確認から79日目、ヒナ確認から51日目でした。
6月21日(水) ヒナを追跡調査の結果
巣立ったヒナは対岸の枯れ木の枝に止まり、親鳥からエサ(大きな魚の身)を貰い元気に成長しています。時々近くの枝に飛び移ったりしています。
後生まれのヒナは、まだ巣の中に残っています。こちらも間もなく巣立つでしょう。